【目的地を決める】
普段、包丁をその場しのぎの研ぎ方で
お茶を濁している我が家だが、
と~っても久しぶりに、
購入した日本橋の木屋に研ぎに出した。
研ぎを済ませ、
戻って来た包丁を見ると、
刃の部分が1㎝の幅になって光っている!
夕食にと準備した豚肉に刃を当てると、
力を入れずとも、ス~ッと切れる。
長いこと忘れていた、その切れ味に感嘆!
人生について考えると、
一体自分はどこに向かって行きたいのか、
長期的視点で、
目的地を設定することは大切だ。
目的地に達する保証はなくても、
目的地を決めないことには、
方向が定まらないから、
目的地にはまず到達できないよね。
と言って、
目的地に執着すると、
目的地のことばかりに意識が向き、
今に集中できないし、
ちょっとした困難に見舞われると、
目的地に到達しないならやらない、
という発想になり勝ちだ。
実は、
目的地に達することが
人生の目的なのではなくて、
目的地に達するプロセスを生きることが
人生の目的なんだって思う。
そうと分かれば、
目的地の設定は必要だけど、
目的地への執着は余分と気づく。
私の場合、包丁についても、
短期的視点でしか
考えていなかったということなんだと
気づいた。
40年も使い続けた木屋の包丁。
この包丁に関する私の目的地は、
生涯大事にこの包丁を使い続けること。
ならば、私の選択は決まり。
定期的に、専門家の研ぎによるメンテナンスを励行する。
切れ味の良くない包丁に慣れきってしまった私は、
今日から
切れ味の良い包丁に慣れている自分に変容するのだ。
その方がお料理も人生も楽しいから。
人生は瞬時瞬時の変化の連続だから。
包丁さん、教えてくれてありがとう。
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